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エッセイ エッセイ募集に先駆けて 「私とADA」 Vol.2

第二幕

アクアジャーナルと出会った日以来鮮烈な記憶が仕事もしていても脳裏から離れなくて、私は既にネイチャーアクアアリウムの虜になった気がしました。
当然、友人には内緒でお店に伺う自分がいましたが、兎にも角にも何も知識が無いので先ずは見様見真似のアクアリウムがスタートしました。
当時でもADA製品は高価で小遣いの範囲では賄うことが出来ませんので、手短に、はじめてNISSO ルームメイト901 ROOM-MATE901セットの
本格的な水槽を購入して、意気揚々と自宅に持ち帰り早速水を張り照明を点灯してポンプを稼働させて、ただ何もない無い水槽を眺めて喜んでいました。
そんな私を遠巻きに冷めた目で見ていた妻がいました。“また変な事始めたな”と心の声が聞こえてきましたが、そんな事はお構いなしでその日より“私はアクアリストの仲間入りとなりました。
 それからは、それなりの知識を得ようとして本屋に通い読めない程のアクア系雑誌を買い求めておりました。
水槽を手元に準備した勢いで、次は熱帯魚の準備と思い友人誘った際には、お店より私が水槽を購入した件が伝わっていましてので、言い訳することなく話はスムーズに運んでいきました。改めてお店に伺った際に少し薄汚れたADA社の
カタログを目にする事となり、本当にお洒落な器具ばかり掲載しているので、この本を販売して下さいと、お店の方にお願いしたら“あっさりダメ”と言われて
意気消沈しましたが、そこで諦めの悪い私なので、店主のいない時に多分店主奥様にお願いしたらあっさりと“Get” 当時でも素敵なカタログで一見専門誌と間違える程でした。
中身の製品説明やネイチャーアクアリウムの立ち上げ方法など、カタログを超越した本と言っても過言ではございませんでした。
 日々カタログを眺めていると次第に”天野尚”と言う人の存在が無意識に大きくなっていくことに気づきはじめました。
誰、誰なのこのおじさん当時私は30代 気になるおじさんの登場で一気に
男のロマンが花開く 
過去競輪の選手、アクアショップオーナー、現在は写真家、ADA社主とマルチに活躍された実に男のロマンを感じさせる方でした。良くも”男が男の生き様に惚れて”と言うことです。
“ニッポン熱帯魚伝説 伴野準一著”を是非ご覧ください。 次号に続く

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